HPF2021

HPF2021(大阪府高校演劇祭)の観劇レポートのブログです。

21日桜塚高校を観劇して

21日(水)桜塚高校HPF公演「大きな桜 小さな演者」を観劇しました、豊島高校です。

今回はネズミや猫が主人公の劇というのがあまり見ない作風でとても惹かれました。キャストの皆さんがネズミの耳や猫耳をつけているのがすごく可愛くて良かったです。ネズミの仲間内でのすれ違いや、ネズミのユキと猫のノラという種の違う2人が起こす感情や出来事は、人間たちの間に起こる物事を表しているのかなとも思い、考えさせられる劇でした。

どのキャストもキャラクターの個性があって良かったと思います。

その他では全体的に、舞台美術にすごく力を入れられている印象が強かったです。細かいところまで手を入れられていて、見ていて飽きず、舞台上がきれいで映えるなと思いました。

入って舞台を最初に見た時、舞台装置が大きく、直線的で不規則な模様ながら違和感のない装置に圧倒されました。

また、劇中で出てくるホタルのシーンでのプロジェクターを使った照明が綺麗でした。LEDで舞台上部の木を模した装置に色を当てたり、舞台装置の模様に合わせて光る照明の使い方がすごく効果的でした。

初めからスモークを焚かれていたと思うのですが、ネズミの住処の雰囲気があるのと、ムービングやサスペンションライトなどの光の筋が綺麗に出ているのが良かったです。スモークを焚きながらムービングを客席に向けると舞台上が見えなくなるのが、暗転やブルー暗転とは違った雰囲気がありました。

すごく参考になる部分が多く、観て良かったと思える劇でした。本当にお疲れ様でした!

担当・豊島高校